マツダMX-30の厳選おすすめオプションとアクセサリーはどれ?
最終更新日 2021/9/11
欧州や中国などグローバルではクルマ電動化への動きは加速していて、ハイブリッドを中心に拡大が進んだ日本市場でさえ、もはやその流れの中では少し遅れを取り始めているような印象です。ここにきて若干PHEVの車種が増えてきましたが、ピュアEV車の拡充は進まず、未だに電気自動車といえば日産リーフくらいしか思い浮かばない状態が続いています。
先代アクセラにプリウスのシステムを移植したハイブリッドがあったものの、現在ラインナップに電動車を持たないマツダは、2019年10月、初めての量産電気自動車となるマツダMX-30を世界初公開しました。
2020年から欧州では販売され、日本でも発表から一年後の10月8日にようやく発売となりましたが、国内モデルのMX-30ローンチはピュアEVではなくマイルドハイブリッド車でした。
引用:https://blog.evsmart.net/
2021年にはピュアEVも追加される予定のMX-30。今回のクルドラでは、マツダ謹製の初ハイブリッドとなるMX-30を実際に購入しようとした際、気になるオプションについて、厳選したおすすめ品をご紹介していきます!
目次(タップで飛べます)
MX-30のプロフィール
マツダ3からスタートした新世代商品群は、CX-30を経て本稿主役のMX-30で第三弾となります。
車名からも分かる通り、この3車種は兄弟関係にあるとも言え、特にCX-30とは外寸もホイールベースもほぼ同じになっています。セグメント的にも同じSUVに括られますが、MX-30はフリースタイルドアと呼ばれる”観音開きドア”が特徴の、クーペライクなボディを纏(まと)います。
引用:https://www.goo-net.com/
エクステリアデザインもシグネチャーウィングのグリルや面の陰影で魅せるような、従来の「魂動デザイン」とは趣きが変わり、わりと直線基調のプレーンな造形です。車体色にもルーフ、サイドピラー部、ボディの3トーン仕様を設定するなど他モデルとの差別化が見て取れます。
また、マツダ車のインテリアは高い質感がこれまでも評価されてきましたが、MX-30はプライベートルームのような見立てが白眉で、テーブルやパソコンディスプレイを見るかのように、センターコンソールやエアコンタッチパネルが並びます。宙に浮いたようなデザインのフローティングコンソールや、自動車用インテリア素材としては斬新な”コルク”がキャッチーに効いています。
引用:https://www.gqjapan.jp/
オプション選択になりますが、レザー表皮にはアンティークソファのごときダメージ加工っぽい合皮が使われているのが個性的。
そしてパワーユニットは、マツダが圧縮着火方式のSKYACTIV-X搭載車で展開している小型モーターISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)を、通常の2.0ℓガソリンユニットに組み合わせた独自のマイルドハイブリッドシステム”e-SKYACTIV G”です。
グローバルに見ればMX-30の本命は、来年発売となるピュアEVモデルとなるのでしょうが、国内での使用環境を考えると、今はマイルドハイブリッドも良い選択ではないでしょうか。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
新型MX-30のグレード構成はどうなっている?
内外ともに斬新なデザインのMX-30ですが、販売方式も従来とは少し異なります。
これまでは仮に3つグレードがあるとすれば、装備差で松・竹・梅みたいな形態になるのが一般的でしたが、MX-30のグレードは1つだけ。後はユーザーが好みに応じてパッケージされるメーカーオプションを自由に選んでもらう「オリジナルチョイス」という仕組みになっています。これはメーカーのMX-30事前サーベイで、クルマ選びもお仕着せのグレードではなく、自分の基準でしっかり選択したいという声が多かったことを受けての提案だそうです。
その基本となるベースグレードは以下のようになっています。
引用:https://motor-fan.jp/
いわゆる”吊るし“の状態だと上記の通りですが、一昔前なら十分すぎる装備が備わっています。特に全車速追従機能付のレーダークルーズコントロールや後進時左右接近物検知機能まで付いたスマートブレーキサポート、LEDのヘッド&リヤランプ、18インチアルミ、Apple CarPlay等が操作できる8.8インチセンターディスプレイなどが標準なのはポイント高いです。
このままでOKという方なら、あとはFFか4WDかを選ぶだけです。
装備面で目に付く物足りなさと言えば、本革ステアリングやシフトノブくらいな気もしますが、実際にそうなのか?それではチョイスできるメーカーオプションを見て行きましょう。
満足度の高いメーカーオプションは?
引用:https://response.jp/
「とりあえずビール」にあたるベーシックパッケージ
オプション選択をお考えの方が避けて通れないのがベーシックパッケージです。というのもここから先のメーカーオプションのいずれか一つでも付けたいなら、このベーシックパッケージを選択していることが条件となるからです。
つまりこれを選択しないならベースグレードを買うということですし、この先何らかのオプションを考えるなら、価格は全て+77,000円が前提ということになります。
ベーシックパッケージの中身では、ステアリングとシフトノブが本革巻きになることが大きいですね。MX-30のエクステリア、インテリアにウレタンステアリングでは不釣り合いに感じられます。運転中、常に触れている部分だけにアップグレードしたいところですし、それだけに基本パッケージにも含まれているのでしょう。
その他にもプラチナサテンの加飾などが質感を高めますが、機能装備もアドバンストキーレスエントリーやヒーテッドドアミラーなど普段使いで役立つものがチョイスされていて、無駄のない装備だと思えます。
本革巻き系の装備だけで3万円は超えてくるでしょうから、オプション代金そのものも良心的な価格設定ですし、何より先の通り避けて通れないオプションではありますが。
安全はお金で買える時代のセーフティパッケージ
メーカーオプション中、もっとも価格の高い組合せがセーフティパッケージです。MX-30はベースグレードの状態でも先進運転支援装備は一通り標準ですが、セーフティパッケージを加えることにより衝突被害軽減ブレーキ(SBS)、視認性確保、危険検知警報システムなどの機能が拡張するようになります。
例えばSBSなら標準でも車両、歩行者、夜間歩行者、自転車などの検知機能がありますが、そこに右直事故回避アシスト機能が加わります。視認性確保の場合は、標準のシンプルなハイビームアシストが、よりきめの細かい制御で夜間走行を支援するアダプティブハイビームへと進化します。
運転支援の面ではクルージング&トラフィックサポートにより、レーダークルーズコントロールで追従走行中に車線を検知している場合は、ステアリングアシスト機能が車線に沿った走行をアシスト、ドライバーの疲労軽減に役立ちます。
また、このパッケージにはデイタイムランニングライトや前後ランプ内のシグネチャーLEDランプなど、他者からの視認性向上と意匠性にも寄与する”光もの”が加わるのも魅力的です。
引用:https://sp.home.kingsoft.jp/
ドライブ中の快適性を高めるユーティリティパッケージ
このパッケージは主に走行中のドライバー他、乗員を快適にしてくれる装備が揃っています。特に寒い地方にお住まいの方へは嬉しいステアリング、及び運転席・助手席シートのヒーターが備わります。また、そのシートは運転席だけですが、ポジションメモリー付の10ウェイパワーシートへとグレードアップします。
その他には女性に嬉しいスーパーUVカット&IRカットガラスなども付きますが、それでも他のオプションに比べると、ニーズは限定的な気もします。
ところが、以下でご紹介する車内をお洒落にドレスアップするインテリア関連のオプションを選択する場合、このユーティリティパッケージが必須条件となっています。
従ってインテリアオプションは全て+88,000円高で考える必要があり、やや”抱き合わせ“販売感もある気がしますね。
控えめなドレスアップが効くエクステリアパッケージ
ここからは機能性は置いておき、いわゆるドレスアップとされる意匠性を引き上げるオプションになります。
エクステリアパッケージは派手なエアロパーツの類いではなく、無塗装樹脂のドアピラーがピアノブラック仕上げになることや、DピラーにMAZDAロゴ入りのメッキパーツが付く程度です。
それでもピラーの仕上げは、けっこう拘りのある方も多く、特にDピラー部は3トーンカラーのモデルの場合、色の境目がくる場所なのでロゴ入りパーツがよいアクセントになっています(このオプションを付けなくてもこの部分には黒樹脂のパーツが入りますが)。
その他にはデザイン、サイズとも標準車と同一ですがアルミホイールにマツダ車ではわりと定番の高輝度ダーク塗装が施されています。以上3カ所がパッケージの中身ですが、魅力はありながらも同額のベーシックパッケージの内容と比較すると、ややお高い印象です。
車内カラーをコーディネートするインテリアパッケージ
インテリアカラーは標準車だとクロス地にグレー/ブラックの設定ですが、このパッケージを選択すると車内のイメージがガラリと変わります。
オプションでは2色用意され、そのうちブラウンのものを「インダストリアル」、ホワイトのものを「モダン」と設定しています。
これを選ぶとシートの材質がクロス+合成皮革となり、フロントドア・リアサイドトリムのアームレストとニーレストパッドも合成皮革になります。加えてプラチナやクロームの加飾箇所も増え、MX-30の個性であるコルク素材がプルハンドルにも採用され、全体にインテリアの上質感を引き上げます。
但し、前述の通りこのオプションを付けるには、ユーティリティパッケージが必要となるため計176,000円の追加費用が必要です。
そのためMX-30では以下の通り、エクステリアパッケージとインテリアパッケージを同時に選択してもらえる場合には、割引価格になるセットパッケージも2つ用意しています。
少しややこしいですが、上記2つのパッケージを選択してもユーティリティパッケージは必要となりますので+88,000円は変わりません。
死角をカバーできる360°セーフティパッケージ
車両の前後左右に備えた計4つのカメラの映像をセンターディスプレイに表示し、真上からクルマを見下ろすような画像で確認できる360°ビューモニターは、今や多くのクルマで装備されるようになりました。MX-30ではこのビューモニターに加えて、モニタリングカメラがドライバーの疲労や眠気を検知し、休息を促すドライバーモニタリングも併せて装備。
MX-30に用意される安全装備をフルコンプリートするには、このオプションも必須です。
人間特性に合わせて磨き上げたオーディオシステム
マツダ3から始まった新世代商品群のトピックの一つに、人間特性に基づいてスピーカーレイアウトを突き詰めた”MAZDA HARMONIC ACOUSTICS”があります。乗る人すべてが気持ちよく過ごせる、上質な音響空間を目標に車体の静粛性にも拘り開発されました。
そのため標準の8スピーカー仕様でも質の高いサウンドを楽しめますが、MX-30にもマツダ車テッパンのオーディオオプションであるボーズサウンドシステムがあります。
ボーズ社との共同開発による12スピーカーが音の立体感や明瞭度をより際立たせ、さらに質感高いサウンドを実現。ステレオ音源でも立体的な音像で再現するボーズ独自のサラウンドシステムや、カーオーディオに特化した走行ノイズ補償システムも搭載しています。
迷ったらコレ!MX-30おすすめの組み合わせ
以上のようにベースグレードをシンプルにしてある分、とても多くのメーカーオプションが設定されています。
いくつかはセット装着指定があるものの、自分好みで必要なものを選択していく組み合わせは、ボディカラーまで合わせると相当な数にのぼります。
もちろんそれはマツダの意図するところではあるのですが、生産ラインの効率化や納期短縮も重要なため、カタログには以下の通り4つの「おすすめの組み合わせ」を設定しています。
これによりメーカーオプション各パッケージとボディカラーの組み合わせを絞り、ユーザーが用途により選びやすい形にもしています。推測ですがこれらの組み合わせだと、納期的にも有利になると思われます。
おすすめディーラーオプションをチェック
マツダはディーラーオプション、純正アクセサリーの充実には特に力を入れています。特にマツダ3以降、エクステリアパーツには「シグネチャースタイル」を展開していて、純正らしいクオリティと派手になり過ぎない造形が支持されています。
MX-30用には豊富なアクセサリーから、メーカーオプション同様に推奨パッケージをいくつか設定しています。もちろんパッケージでなくとも単品で購入可能ですし、ディーラーオプションなので必要な時に買ったり付けたりすることもできますが、中にはパッケージでお買い得な設定にしているものもあります。
ヨーロピアンなムード漂うEDGY STYLE
エクステリア用のパッケージでエッジィスタイルが設定されています。内容はルーフデカール、ホイールガーニッシュ、エクステリアガーニッシュセットの3点で構成されていますが、目立つのはやはりルーフデカールで、フランスのDS車を連想させるようなデザインです。
引用:https://response.jp/
ルーフ全体を覆う革調のデザインは、メーカーオプションの「インダストリアルクラシックパッケージ」に合わせたブラウンと、「モダンコンフィデンスパッケージ」に合わせたブラックの2色を用意しています。もともとマツダ車は欧州志向を感じさせるところがありますから、MX-30にもよくフィットしていておすすめです。
また、エッジィスタイルは単品での合計価格が214,279円のところ、パッケージ購入なら175,779円とリーズナブルになるところも魅力です。
光の演出に拘るHEALING SELECTION
MX-30でのナイトドライブを演出してくれるのが、ヒーリングセレクションです。構成はイルミネーション付スカッフプレート、ウェルカムランプ、フローティングコンソールイルミネーションの3点。
この中ではウェルカムランプが注目で、MX-30の特徴の一つである大開口フリースタイルドアの価値を高めるため、「光の絨毯」をコンセプトに広い範囲を上質に照らせる専用の灯体を開発。特別な操作なしに、キーを持って近づくだけで点灯する車両連携制御も採用されました。クルマに近づくとオーナーを認識し光で迎えてくれるシチュエーションは、所有満足度を必ず高めてくれるでしょう。
残念ながらヒーリングセレクションは、特にパッケージ価格は設定されていません。
充実したセキュリティで安心カーライフを
純正アクセサリーにある安心防犯関連のアイテムをまとめたのが、セキュリティ&セーフティセレクションです。
まずは今やクルマには必須の装備となりつつあるドライブレコーダー。純正のそれはケンウッド製で、あおり運転にも対応するリアカメラも装備した2カメラタイプです。フルハイビジョン録画に対応し、フロントカメラは急激な明るさの変化に強いHDR(ハイダイナミックレンジ)を採用、さらに停車中にはいたずらや当て逃げなどの証拠映像を記録できる駐車時録画機能も備わるハイスペックモデルです。純正ならではの強みとして、マツダ専用基板の開発によるノイズ対策が施され、本体ユニット専用ボックスによるスッキリとしたビルトイン装着が可能です。
その他には、不正な方法で車内侵入された際に専用ホーンで警告する「バーグアラーム」、バックカメラに付着した雨滴などを、瞬間的に吹き飛ばす「バックカメラクリーナー」がセットになっています。
引用:https://www.gqjapan.jp/
ドラレコなど社外品も多いですが、いずれも純正ならではの優位性があるアイテムでありおすすめできます。
ナビはSDカード方式がおすすめ
MX-30のナビは、8.8インチのセンターディスプレイが標準なため、2通りの方式があります。一つはApple CarPlay/Android Autoなどスマホナビを接続して表示する方法と、もう一つはディーラーオプションの「ナビゲーション用SDカードアドバンス」を購入して、純正ナビを構築する方法です。
引用:https://www.goo-net.com/
最近はトヨタ、ダイハツなどディスプレイオーディオ標準のモデルが増え、スマホナビを利用する方も同様に多くなっているようです。但し、スマホナビはご自身のスマホ契約の内容によりパケット通信量の心配ない方は問題ありませんが、低容量プランなどでは”パケ死”が不安です。MX-30には車載通信機が標準で載っていますが、これはあくまでマツダコネクト用であり、Wi-Fi環境は有効化されていないため同様です。
そこでSDカードアドバンスによってカーナビにする方式がおすすめ。ヘッドアップディスプレイへナビ情報の表示や、スマホで目的地入力することができ、地図の自動更新も可能など通常の車載ナビ機能が、ディスプレイ標準なためわずかな価格で実現できるのはお得です。
創業100年、期間限定の特別仕様車
1920年に東洋コルク工業として創業し、今年創立100周年を迎えたマツダは、それを記念して「100周年特別記念車」を全ての乗用モデルで設定しました。記念車には1961年にマツダ初の乗用車として発売されたR360クーペをモチーフにしたカラーコーディネートが採用され、100周年記念ロゴなど特別装備が追加されています。
当然、最新のMX-30にも同様の意匠で設定され、ざっくりと言えばフルオプション状態のモデルに上記の100周年特別装備が上乗せされる仕立てです。ラインナップ最高額のモデルにはなりますが、メーカーオプションの価格から算出すると、特別な3トーンボディカラーや内装色などのアップ額は7万円ほどになります。
引用:https://www.autocar.jp/
2021年3月末までの受注生産となるようですから、二度と設定されることのないスペシャルなMX-30にご興味があればお急ぎください。
以上、マツダMX-30のおすすめオプションのご紹介でした。
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