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【元日産営業マンがズバッと解説!】リーフを購入する前に確認しておきたいデメリット2つ

最終更新日 2021/9/17

現在の日産がもっとも販売に力を入れている車種が電気自動車のリーフです。

2代目になり、課題の航続距離もかなり延びました。

それでも電気自動車ならではのデメリットも存在します。

元営業マン

今回は日産の元営業マンである私が、実際の購入者の声をもとにN-BOXの弱点を忖度なく解説したいと思います!

ぜひ最後までお読みください。

日産リーフってどんな車?

初代日産リーフは2010年12月から発売されました。

日産初の本格電気自動車として世に出ました。

電気自動車の場合、航続距離が気になります。

初代ZE0初期型の航続距離は200キロでした。

ですがこれはエアコンやオーディオをオフの状態でのカタログ燃費での距離であり、実際の航続距離は120キロ前後でした。

電気自動車の購入には地方自治体から補助金が出ましたが、補助金抜きでの車両本体価格は370万円オーバーからと高額で、普及には至りませんでした。

それでも日産はリーフの改良と電気自動車向けのインフラ整備に力を入れました。

2012年11月のマイナーチェンジで廉価グレードのSを追加。

車両も改良して、航続距離が228キロにアップ。

コストダウンにも力を入れ、廉価グレードのSの車両本体価格は280万円台まで下がりました。

2015年12月のマイナーチェンジで大容量バッテリー搭載モデルを追加し、航続距離が280キロまで伸びました。

この大容量バッテリー搭載モデルで電気自動車としての使い勝手が大幅に向上し、実際の航続距離も200キロを超えるようになりました。

2017年10月に現行ZE1型にフルモデルチェンジ。

車としての魅力が大幅に向上し、航続距離も400キロと大幅に向上しました。

2018年には初代からの全世界累計販売台数が30万台を突破。

日本国内累計販売台数も10万台を突破しました。

電気自動車としての性能向上に努め、インフラ整備にも力を入れて来ました。それによりリーフの所有はかなり現実味を帯びる車になりました。

リーフのメリット

国内の電気自動車としてはもっとも販売台数が多いリーフですが、電気自動車ならではのメリットも存在します。

メリットのひとつは、一般的なハイブリッド車を上回る動力性能です。

電気自動車=エコカー=走らない

と思われる方も多いでしょうが、リーフは違います。

電気モーターの動力性能は、一般的なガソリン車を上回ります。

電気モーターはガソリンエンジンとは異なり、発進時に最大トルクを発揮します。

リーフの最大トルクは32.6キロです。

この最大トルクは3000cc自然吸気ガソリンエンジンレベルです。

しかもリーフは構造上、出力がロスになるトルクコンバーターや変速機を持ちません。

モーターとタイヤが直結になります。

発進加速時に32.6キロのトルクが炸裂します。

その加速はガソリン車では味わえない壮快なものです。

リーフを購入された方々で、最初からリーフ狙いの方は少ないです。

実はノートe-POWERの購入を検討してディーラーに来店される方が多いです。

そんな方々に日産ディーラーはノートとの比較でリーフの試乗も勧めます。

そしてリーフを試乗すると、その車の完成度の高さに一気に惹かれます。

もちろんノートとリーフには価格差があり、電気自動車特有のデメリットもあります。

その辺りを含めてトータルで検討して、リーフを購入される方は多いです。

日産ディーラーに行って、リーフの試乗を勧められたら気をつけましょう。

一発で気に入ってしまい、欲しくなる場合があります。

リーフのデメリット

現行ZE1型リーフは電気自動車としての完成度が増し、普通の自動車と比較して購入を検討するほどの車になりました。

ですがそれでも電気自動車は普通の車と比べると、どうしても劣るデメリットは存在します。

その気になるデメリットを指摘します。

インフラの問題

2010年12月のリーフ発売当時は、電気自動車用のインフラがほとんどありませんでした。

リーフを購入すると、自宅車庫にリーフ用の家庭用充電器の設置費用も日産が負担します。

リーフの充電は家庭用AC100Vコンセントでは出来ません。

工場等で使用するAC200V電源が必要になります。

一般家庭で200V電源が設置してある場合は稀です。

たとえAC200V電源があったとしても、車庫に200Vのコンセントを設置する必要があります。

一般家庭にAC200V電源を設置し、車庫に200Vコンセントを設置する工事費用は大体10万円ほどになります。

その設置費用は日産が負担してくれます。

ただ問題は、自宅に車庫が無い場合です。

東京都心近郊在住で、車庫は月極駐車場やマンションの駐車場の場合です。

そのような場合は充電器車庫に200Vコンセントの設置が出来ません。

リーフの場合、

・夜に帰宅して、夜間に自宅車庫で充電。
・翌朝、フル充電で出発。
・1日走り、夜に帰宅してまた充電。

このサイクルが不可欠になります。

このサイクルがあれば、車を使わない時間を利用してフル充電が出来ます。

自宅車庫で充電が出来ないと、日産ディーラーや他の場合に設置してある急速充電器のみの利用になります。

急速充電は80%までの充電なので、フル充電は出来ません。

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しかも充電に40分掛かります。

日常生活に40分の充電時間を組み込むのはかなりのハードルになります。

自宅車庫にAC200Vコンセントを設置せずにリーフを所有するのは、現実的に無理があります。

航続距離が短い

現行ZE1型リーフのカタログ航続距離は400キロです。

ただそれはあくまでカタログ数値であり、実際の航続距離は大幅に落ちます。

現行ZE1型の実際の航続距離は300キロ強といった辺りになります。

ガソリン車に置き換えると、満タンで300キロ強しか走れないことになります。

最近の車は燃費が優れています。

トヨタプリウスの場合、満タンで1000キロ走れるとも聞きます。

電気自動車もハイブリッド車もエコカーとして認識されています。

同じエコカーで、ハイブリッド車は満タンで1000キロ走れるのに、電気自動車は300キロしか走れない。

車としての魅力は大幅に欠けます。

しかもこの300キロという距離は、道路状況により変化します。

アップダウンの激しい道では、航続距離が大幅に落ちます。

さらにエアコン使用でも大幅に落ちます。

夏場のクーラーは技術進化で落ち幅が抑えられていますが、課題は冬場のヒーターです。

ガソリン車やハイブリッド車の場合、ヒーターの熱源はエンジンの冷却水を使用します。

エンジンの冷却水は通常85℃前後で保たれているので、ヒーターの熱源としては充分な容量になります。

実はリーフにもモーター冷却用のラジエーターと冷却水があります。

ですが電気モーターの発熱量はとても少なく、冷却水が充分に温まることはありません。

リーフの場合、ヒーターを暖めるために動力用バッテリーの電力を使います。

このヒーター使用時の航続距離の低下が電気自動車の大きな課題です。

さらに冬場はバッテリー性能も落ちるので、雪国での航続距離は大幅に落ちます。

リーフまとめ

いかがでしたでしょうか?

現行ZE1型リーフになり、電気自動車の所有は2010年の初代ZE0型発売時より現実味を帯びて来ています。

ただそれでも、まだリーフの所有には高いハードルがあります。

都心部在住で自宅車庫が無い場合には、とても大きなハードルになります。

現行ZE1型リーフはとても魅力的な車ですが、日本の車社会に溶け込むにはまだまだ時間が掛かります。

ここまでリーフの欠点を中心にみてきましたが、総合的に見れば良いクルマであることは間違いありません。

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